ロッキードマーティン(LMT)の決算2020年第2四半期

会社分析

7月21日にアメリカの国防関連企業ロッキードマーティン(LMT)の第2四半期決算が発表されたので、自分の主力銘柄なので研究してみました。

4-6月期実績

売上高 162.2億ドル(市場予想151.8億ドル)

純利益 16.26億ドル(市場予想16.06億ドル)

EPS   5.79ドル (市場予想5.7ドル)

通期ガイダンスを上方修正

売上高 635-650億ドル (従来予想622.5-640億ドル)

EPS   23.75-24.05ドル (従来予想23.65-23.95ドル)

売上高、利益、一株当たり利益(EPS)は予想を上回った上、上方修正した。

マネックス証券 米銘柄レポート(企業レポート)      

https://mxp1.monex.co.jp/pc/pdfroot/public/report/0507/2020/07/21/LMT_20200721.pdf

どんな会社?

武器をたくさん作って売っているバリバリの防衛関連企業ですね。売り上げの8割が防衛関係なんです。

日本のニュースでも話題になっている自衛隊の最新式戦闘機F-35や陸上型弾道弾防衛システムイージスアショアもここの会社が作っています。

ロッキード事件も有名ですね。ロッキードマーティンの前身のロッキード社の頃に今はもう撤退している民間機の受注をめぐる収賄事件です。

部門は4つに分かれています。

航空 

戦闘機がメイン、上記のF-35ライトニングⅡ、日本が1機100億円で100機買いましたね。でも価格もさることながら機密の塊なのでホイホイと金を払えば売れる機体ではなく、開発に参加したのにロシアの兵器買っちゃったら期待を取り上げられたトルコみたいな国もあります。他にはF-16ファイティングファルコンがF-16Vとしてまだまだ世界に売れています。世界最強の戦闘機と言われたF-22ラプターも作ってましたが、製造中止になっています。

ミサイルファイヤーコントロール

数年前に韓国納入で中国とロシアがビビっていた終末高高度防衛ミサイルTHAADはこの部門、他にもレイセオンと共同開発の地対空ミサイルパトリオット、8km先の2mの的にもピンポイントで命中する空対地ミサイルヘルファイヤ、地下の基地も穴をあけて潜って攻撃できるバンカーバスターなど多様なミサイルや精密誘導のための標準ポッドと言われるセンサーを作っています。

ロータリーミッションシステム

4つのC、指揮(Command)、統制(Control)、通信(Communication)を統合的に活用するためのC4システム、民間機から軍用機まで幅広く扱うベルヘリコプター、V-22オスプレイはボーイングですが、ベルヘリコプターも共同開発でした。さらにはレーザー兵器の研究もやっているようです。

宇宙システム

人工衛星などを作っています。NASAで2024年に月へ行くのに宇宙船を発注したとかしないとか

まとめ

平和でも常に有事に備えるので利益は稼げるし、有事になれば株価はあがる。日本政府がF-35購入に払った代金のかけらが配当として還元されるので少しは日本政府にも貢献できるか?ともあれ売上の4割を占める航空部門のF-35が使い物にならんということにならない限りは安泰かと思います。

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